陶泉 御所坊 ~お宿篇~ [陶泉 御所坊(兵庫・有馬温泉)]
関西の奥座敷有馬温泉へ “日本最古の湯”といわれる温泉地だけあり、旅館も多数ありますが その中から私たちが選んだ宿泊先は『陶泉 御所坊』。
御所坊には関連宿泊施設が計5つ。 食泊分離のこぢんまりとした『花小宿』、オーベルジュ風『花郷里』、 すべて離れで100㎡という広さのスイートルーム『御所別墅』など。
今回の『陶泉 御所坊』はこれらグループの始まりの宿。 歴史は1191年にさかのぼるようですが 古い木造建築を1987年にリニューアル。 時代を反映しつつ 旧きよきものも残し、西洋と東洋、都会の利便性と田舎の自然等 色んな融合が実現した味わい深く面白い建物です。
駅から遠くない便利な場所にある宿ですが、このクラシックな雰囲気漂う車が送迎してくれます。 賑やかな細い道をこれに乗って眺めるのはとても楽しいもの
待合の建物も石造りで素敵です。
宿のすぐ横にはせせらぎが
売店にはもちろん炭酸煎餅も
ここから上がり客室へと
ウェルカムハーブティー
客室
和と洋が混ざりあい。。。
あたたかな照明が落ち着きを与えてくれます
廊下にも展示があったり休憩スペースが設けられていたり
全20室、エレベーターはありませんが趣きある空間ばかりで 館内散策せずにはいられません
陶泉 御所坊 ~夕食篇~ [陶泉 御所坊(兵庫・有馬温泉)]
夕食は食事処で頂きます。
でもその前に。。。
別室 ライブラリーサロン「ROSSIO DE PRATE」にて“HAPPY HOUR”なるものあり。 せっかくなので覗いてみます
食前の飲み物、オードブルが頂けるのです~
とはいえ、あまり欲張ってしまうと肝心な夕餉に響きますので(*^_^*)ここはぐっとこらえて
いよいよ『餐房 閑』にて食事が始まります。
食事は『山家料理』と呼ばれる素朴で野趣溢れるもの、懐石の概念にとらわれない自由闊達な 宿の雰囲気を映しています。
出かけた季節“秋”をあらわした一品です。
この頃ちょうど
神戸旧居留地にある中国四川料理の老舗とコラボでメニューを展開中だったので、 こういった魚の香味ソースがけも登場。
なぜか日本酒も飲んでしまったようですネ・・・記憶にない?!
こちらは御所坊風の麻婆豆腐、山椒がピリリと効いて美味しい
白いご飯が進みました。
コース違いのメニューが混在してしまったので一層ボリューム多く映っていますが そうでなくともなかなかしっかりパンチある内容。
食事処はカジュアルな雰囲気。 神戸ビーフを目の前で鉄板焼きにしてくれる別コースもあります。 部屋食を選ぶことも出来るようですが、私たちは椅子席でしかも客室ににおいが残らない ほうが好みなのでよかったと思います。
陶泉 御所坊 ~お風呂篇~ [陶泉 御所坊(兵庫・有馬温泉)]
有馬の湯
『日本三古湯』『日本三名泉』にも数えられる、名実ともに日本を代表する湯です。
そして有馬の湯 代名詞は“金泉”
鉄分を多く含むナトリウム塩化物強塩高温泉。
こちらは温泉街にある外湯『金の湯』
そして“銀泉”と呼ばれる透明な炭酸ラジウム混合低温泉も
『銀の湯』『金の湯』ともに、宿でチケットを下さいました。
どちらも2001~2年頃に開館されたもので、新しく気持ちよいお風呂です。
こちらは御所坊 宿のお風呂
暖簾からして金泉のイメージを掻き立てます
入ります
写りが悪く 恐縮ですが
この金泉とやら 底が全く見えません
手すりにつかまりつつ 傾斜を下っていくと、ぐつぐつブクブク湧き上がっている湯船 色といいその音といい その迫力に圧倒されたのと・・・
男風呂&女風呂は湯船の中心に壁が斜めにあるものの繋がっており、 うかうか歩いていると 見て?見えて!しまうので ちょっと落ち着きません。 入られる際は少々ご注意を(^^;)
こちらは↑大浴場の内湯です。
そしてもう1つ
『偲豊庵』というこの建物。
主が一杯のお茶を振る舞うように、宿のご主人が“湯でおもてなしを”と考えた結果 茶室を併設した趣あるこちらが出来たそうです。
この空間には水琴窟の甕が五つ埋められているとのこと。
白い玉砂利が敷かれた浴槽に張られた湯は透明な銀泉です
湯上がり処も広々すっきりと
日が落ちて
夕食後お風呂を頂きました。
蝋燭のあかりで入浴 ~幽玄なり~
豪快な金泉とは別世界な偲豊庵でのひととき。 宿のご主人の思いがとても感じられるお風呂でした。
陶泉 御所坊 ~朝食篇~ [陶泉 御所坊(兵庫・有馬温泉)]
朝
ここではコーヒーがサービスされます
食事はやはり前夜の食事処にて
塩鮭
煮物 朝にしては少々お味しっかりめのラインナップですね
茶碗蒸し
炭で温められた湯豆腐が入っていそうなこちらには
お味噌汁だったのでしたっけ。。。
う~ん記憶が曖昧です(^_^;)
☆うら うら★陶泉 御所坊 [陶泉 御所坊(兵庫・有馬温泉)]
散策も楽し 有馬温泉
チェックイン前に昼食をとったのが こちら 蕎麦『むら玄』
街並みにとけ込んだ古民家風の建物ですが、店内はすっきりと洗練された雰囲気が漂います。
ミシュランにも掲載されているようですね
蕎麦の香りをより味わうよう、まず塩で頂いてみました。
辛味大根! きりりとしていました
坂のある小径を歩くと色んなお店に出会えます。
有馬土産=炭酸煎餅 実際に焼きたての試食をさせてもらうと、これまでの炭酸煎餅概念が^^飛んでいきました 美味しい私たちは『三ツ森』さんが一番気に入り 購入。
他にも 有馬人形筆の『 灰吹屋西田筆店』 この筆は、色とりどりの絹糸が巻かれ模様を織り成し、加えて手に持って書こうとすると 立てた筆にひょっこり!豆粒ほどの人形が顔を出すという「からくり筆」。 筆の魅力とともに、お店のにいらした上品なおばあちゃまが更に素敵で しばらく店頭にかじりついておりました。
ちょっとティータイム 『カフェ・ド・ボウ』
“坊” ・・・そう 御所坊のカフェです
坊シリーズ ↑
こちらは『パン・ド・ボウ』 これから宿に泊まるというのについつい買ってしまいました。
こちらも坊シリーズ ↑ 『ホテル花小宿』 温泉旅館の情緒とホテルの合理性を合わせ持ちたい というコンセプトのようです。
翌日の昼食も蕎麦(*^_^*) 『全寿庵 ごんそば』
有馬温泉 近くて遠くこれまでチャンスがなかったのですが
こぢんまりとした街に風情と魅力がぎゅぎゅっと詰まり、日本最古の温泉有馬は健在でした。