角館山荘 侘桜 ~お宿篇~ [角館山荘 侘桜(秋田・奥角館温泉)]
“みちのくの小京都”ともいわれる角館
武家屋敷が立ち並ぶ黒板塀と桜並木が印象的な町から、車で10分程山へ入った場所に
今年8月10日openしたのが『侘桜』。
訪れたのは ひと月も経たぬうちだったので、とても初々しい表情の母屋ほか建物たち。
客室へ続く小径からの庭風景も、緑はまだ少なく、整えられた土が主役といった感じでした。
宿の方がおっしゃるには、この夏の暑さが思いの外厳しく、野草や植木の成長が想定通りにいかなかったのだとか。
これから季節を越える度、色んな変化で楽しませてくれるのでしょうね。
こちらフロント
正面の壁にあるように、樺細工(桜皮細工)で有名な角館らしく
宿の色んなところに樺細工が用いられています。
ここからは客室へ
広々と明るく、全体が見渡せる室内は開放感たっぷり
ベッド ソファ 畳の間 ウッドデッキ 寛ぎスペースが各種揃っています
山荘の夕暮れ時
空がとても綺麗でした
角館山荘 侘桜 ~夕食篇~ [角館山荘 侘桜(秋田・奥角館温泉)]
ダイニング付和洋室タイプの客室を除いては(今回我々が泊まったのは和洋室) 食事処で夕食を頂きます。 間仕切りされた個室ですので、グループごとに寛ぎの時間が過ごせます。
舌濡し 茗荷豆腐 生雲丹とみず叩きがのせられ、その上には亀甲餡掛け
侘肴 色鮮やかで丁寧なお料理は量も程よく
器や盛りつけでも愉しませてくれます
お造りは土佐醤油で
錦牛ステーキ
野菜がふんだんに使われているのも有り難いです
こちら温鉢 鮑薬味蒸し トマト帆立しんじょう
ほくほくじゃが芋
ただ。。。きゅうりを用いたこのつけダレが 少しぼんやりしていたような。。。
さっぱり感を出そうとされているのはよくわかりました
丸茄子おだらんだ煮
甘さもしっかりありましたが、しつこさはなく美味しかったです
仕上げのご飯 この、イクラとしらすのせはたまりません
水菓子
青大豆きなこプリン
そして堂々としたメロン 。。。でも名前は『秋田甘えんぼ』メロン
なんとも愛らしいネーミング。
品良くバランスのとれた美味しい夕食でした。
ただ、秋田らしさをズバリ感じられるお料理に出会えなかったのは少し残念。
郷土食をもっと押し出して頂ければ嬉しかったなと思うのは欲張りでしょうか。
角館山荘 侘桜 ~お風呂篇~ [角館山荘 侘桜(秋田・奥角館温泉)]
侘桜のお風呂
まずはこちら部屋付き
大きな窓に面しているので、露天とまではいかないものの半露天で開放感があります。
木の香り、床や壁に使われている石の感触も良い感じ。
言わずもがな。。ですが、出来て間もない新しい宿は格別です
洗面スペース
珍しい蛇口 ただ少々手を伸ばさないと水に 届かないという。。。(^^;)おしゃれなんだけど
完璧な洗面台とは、なかなかないものですね。
そしてもう一つは
時間予約制の貸切風呂。
久々
カエルの口から温泉が
緑の中のこぢんまりとした露天風呂
ベンチも置かれ、寛ぎの工夫がされています
ただ、せっかく広大な里山風景広がる土地に建つ侘桜
大自然に囲まれとけ込むというよりは、貸切風呂がポツンとある佇まいになってしまっているような。。。
庭木や野草の成育もこれからということなので、今後を見守りたいところです。
角館山荘 侘桜 ~朝食篇~ [角館山荘 侘桜(秋田・奥角館温泉)]
綺麗に晴れ渡った角館山荘の朝
昨夜とは違う席で朝食を
まずはお粥から
白米は後ほど登場しますが、時々この粥でお腹ならしをする朝食スタイルの宿に出会います。
たくさんの種類の食材が使われていますが、様々な器を惜しげもなく登場させてくれるのが侘桜のお食事ですね
目で舌で しっかりと味わわせて頂きました
チェックアウト時には葡萄ジュースを ご馳走様でした
うら☆うら★ 角館 [角館山荘 侘桜(秋田・奥角館温泉)]
武家屋敷
人力車 ちょっと照れくさい感じがしますが一度乗ってみたいものです
昼食はやはり土地の味 “稲庭うどん”
何軒かあるお店の中から、重厚な雰囲気ある『古泉洞』へ
歴史を感じさせる建物は、昔 寺子屋だったとか。
冷たいの 温かいの 1つずつ注文し、食感の違いを愉しみました。
『唐士庵』もろこしあん
“もろこし ”とは秋田の伝統的な打ち菓子。
小豆を
乾燥させる→炒る→石臼で挽き→出来た小豆粉に砂糖・水を加えt混ぜ合わせ→型打ち
というような工程だそうです。
お土産として差し上げたところ、大好評とても良い甘さの美味しい和菓子です
『石黒家』
武具甲冑・古文書の展示の他、唯一母屋の内部にまで入って見学することが出来ます。
大切に維持して後生へ伝えていく。。。ご努力を感じました。
『青柳家』
3000坪の屋敷内には六つの資料館、食事・お土産処もあります
各屋敷の庭園には様々な草木、また樹齢数百年の巨木も多くみられ
散策していると時空を越えるような気分になってきます。
この 円柱のような出っ張りは↓ その昔 馬をつないでおくためのものだったとか
この歴史村・青柳家と侘桜は同じ経営のようで、ここが宿へ行く前の待ち合わせ場所となりました。