洋々閣 ~お宿篇~ [洋々閣(佐賀・唐津)]
唐津といえば『洋々閣』
まさに“一度泊まってみたい”と思い続けていた宿
ようやくこの夏実現することができました。
博多から唐津までは電車乗換なしで行けるのですが、
各駅停車なので所要時間は約1時間30分と少々長い道のり。
ただ、車内が比較的空いているため、海辺を走る車窓から玄海灘と松林を眺めながらゆったり過ごせます。
唐津駅からはタクシーで10分とかかりません。
少し歩けば海を臨み、唐津城から程近い街並みに洋々閣は佇んでいます。
大正元年に改築されたという建物は、どっしりとした存在感を持ちながら、
玄関を入ってからも敷き詰められた石に打ち水されているなど静けさが漂っていました。
渡り廊下からの眺めは、両側に広がる樹齢200年にもなるという老松の庭園が見事です。
建物内は窓で閉ざされず開放的なので、さぞかしお手入れに努力が必要かと思いますが
美しく保たれていますね。
宿泊したのは部屋は『烏帽子』
212となっていますが1階でした。
和室一部屋と松の庭園を臨む縁側。
今時には珍しく、冷蔵庫と金庫がありませんでしたがテレビはついています。
宿の中には
中里 隆氏、ご子息・太亀氏の『隆太窯ギャラリー』
次女・花子氏のギャラリー『monohanako』
こちらは白が中心ですね
こちらはロビー
ギャラリーや廊下はクーラーが無いので、ここへ来るとホッと一息
新聞や本が置いてあります。
廊下の端っこに 翡翠が
翼をバタバタ もがいています
?なぜ?と思ったら 目の前にガラスがあるのです。
隣の開いているところからたまたま入ってきて、移動したら目の前には透明だけどガラスがはまっている。
ジッと諦めてしまったようなので、そっと抱えて手助けさせて頂きました ヨカッタヨカッタ。
洋々閣 ~夕食篇~ [洋々閣(佐賀・唐津)]
日頃温泉宿をめぐっている私達
けれど洋々閣のあたりは温泉地ではありません。
ならばなぜこちらの宿に来たかったのか。。
それはお料理
なんと言っても玄海灘の幸、おこぜづくし・あらづくし・ふぐコースに加え・佐賀牛しゃぶしゃぶまで
メニューにあるという幅広さ。
食事の美味しさで名高いお宿なのです。
今回の献立は特にリクエストしないお任せで
渡り蟹 しっとりとした感じで味わい深い
鯛のあら煮 甘さ加減が絶妙で美味
もう一度食べたいひと品です
こちら名物 虎魚。バリバリと頂きます。
夕食の締めくくりは ご飯ものではなく磯麺。
海藻の香り漂うさっぱりと頂けるつけ麺でした。
評判通り 美味しかったなぁと思えたお料理。
お味に心が傾いてしまい。。。器ももっと愛でるべきでした。
洋々閣 ~お風呂篇~ [洋々閣(佐賀・唐津)]
大浴場へまいりましょう
二つある浴場は少々大きさが違うらしく
その日の宿泊者 男女比によって“多い方が大きなお風呂”となるようです。
ごもっともな決め方
夕食篇でもふれましたが、こちらは温泉ではありません。
ただ、お湯の出てくるタンクに麦飯石というミネラル溶出量の多い石を敷いていて、
また微細な孔が多い構造上、水道水のカルキ等の匂いを吸着する性質もあるそうです。
色々と工夫されているのですね
床には福光石という滑りにくい素材を使っているようです。
ぬれたお風呂の床は思いがけず滑りやすいもの有り難いご配慮。
客室に戻って 洗面と部屋付きお風呂。
でも、入らないまま終わってしまいました。
洋々閣 ~朝食篇~ [洋々閣(佐賀・唐津)]
朝食の部屋に移動する途中
立ち止まって池を眺めていたら。。。
鯉のみなさんが列を作ってこちらへ泳いできました。
朝ご飯だと思ったようで(^^;)
紛らわしかったですね ごめんなさい。
朝食は皆さんここで頂きます
瑞々しい野菜
温度卵
麦粥
白米を選ぶことも出来ますが、サラッといただけてよかったです 麦粥。
豆腐はざる豆腐で有名な地元「川島豆腐店」のもの 。
シンプルで量も控えめなお腹にやさしい朝食でした。
洋々閣を出発
唐津港まで送って頂きました。
こちらは火力発電所(停止中)
宿から10分程で港に到着。
行き先は印通寺 長崎の壱岐です
出発口のある2階待合ロビーです
海上保安庁の船 海猿でしょうか
売店には珍しいお土産品も “朝鮮飴”気になったのですが買えませんでした
乗った船はこちら ↑ 船内 ↓
唐津城が遠ざかっていきました
うら☆うら★唐津 [洋々閣(佐賀・唐津)]
壱岐へ渡る前に
唐津の寄り道話を
JR唐津駅前
11/2~4までの三日間行われるというり『唐津くんち』
14台の曳山が街を練り歩く秋祭りだそうですが、こちらは唐津焼で作られたモニュメント
なかなかの迫力です
ちょうどお昼時でしたのでお寿司を食べることに
ネットなどでちょこっと調べてみた結果『やすけ』へ
・・と思ったものの
残念ながらこの日はお昼営業がお休みとのこと。
気を取り直して
次なる候補『つく田』を訪問
静かでキリッとした雰囲気の店内
料理撮影は控えさせて頂きました。
唐津でTOPを競うこの二軒。なんと 主人同士がご兄弟だとかお見事ですね~。
粛々とお寿司を頂いた後
少し通りを歩くと
コロッケならぬ 魚ロッケ(ギョロッケ)
もちろんいただきます
魚のすり身フライですね。
もう少しこんがり目に揚げていたほうが好みかな
駅前から離れ、唐津城下・洋々閣方面へ
チェックインにはまだ時間があり、そして何よりも暑かった
なので こちらへ避難
「Tea & Space 基幸庵」
木のぬくもりを感じる明るく落ち着いた店内
お店に入って左側はギャラリーになっていて
焼き物・グラス・手作りの布製品など様々な趣ある品が並びます
宇治金時 ↑こちらはアイスのせ↑(*^_^*) 生き返りました
美味しい甘味だけでなくお店の方の柔らかな雰囲気にも癒やされたのですが、
後で気づいたこと。。。こちらは『祝いの店 基幸庵』として元々は結納のお店としてスタートしたそうで、
よくみればお店外に立看板があるように、今尚それは続いているとのこと。
だから皆さん穏やかないいお顔をされているのかもしれません
基幸庵から洋々閣は5分もかかりませんが
宿を通り過ぎ少し広い通りに出ると海が見えてきます。
東の浜
遠浅の海
少し時期が早ければ海水浴客で賑わいを見せていたのでしょうね